任意の物質密度下でのニュートリノ振動におけるCP位相の一般的な特徴
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概要
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我々は任意の物質密度における三世代のニュートリノ振動での遷移確率のCPの依存性を考える。ν_e→ν_μの遷移確率においてCPの位相δの依存性がP(ν_e→ν_μ)=A_<eμ>cosδ+B_<eμ>sinδ+C_<eμ>となることが一定の物質密度の場合にのみならず、任意の物質密度分布の場合にも成り立つことを示す。またν_μ→ν_T transitionでは、P(ν_μ→ν_T)=A_<μT>cosδ+B_<μT>sinδ+C_<μT>+D_<μT>cos2δ+E_<μT>sin2δと表せることを示す。この遷移確率は任意の物質密度分布で成り立つが、物質密度が対称になるとE_<μT>=0となる。これは前の論文で示したようにCPの位相の依存性は物質密度が一定の時と同じになることを意味する。他のチャネルについても同様に遷移確率が求まりsinδ, cosδの高々2次式になることを示す。また物質密度が対称になると、CPの位相の依存性は物質密度が一定の場合と同じになる。
- 2004-11-25
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