ニュートリノ振動に伴うCP対称性の破れと地球内部の物質効果
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概要
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我々は3世代の枠組みで、ニュートリノが地球内部を通過するときのυ_e→υ_μ振動について調べる.振動確率は任意の物質密度中でP(υ_e→υ_μ) = A cosδ+B sinδ+Cのように表される。ここでδはレプトンセクターのCP位相である。我々は前の論文で導入した近似公式とα=△m^2_<21>/△m^2_<31>とs_<13>=sinθ_<13>の2次までの項を含んだ公式とを比較すろ。我々の近似公式はαとs_<13>の非摂動的な効果を含んでおり、MSW領域でその精度はかなり改善されている。さらに我々はAとBへの地球からの物質効果について調べ、他の著者によって調べられているCへの物質効果と比較する。その結果、Cの主要な3つのピークの付近で、AとBの大きさはCの大きさの数十%に及ぶことを数値計算で示す。また我々の近似公式を用いて、この結果の定性的な理解を与える。これより、多少その強さは弱められてしまうけれどもCだけでなくA,Bにも通常のMSW効果とは異なるmantle-core効果が現われることがわかる。
- 2005-11-25
著者
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