家庭科における被服構成学実習の役割について
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概要
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高校生および短大生が、高等学校の家庭一般、被服構成学実習、高校家庭科の男女共修についてどのような意識を持っているかを調査した結果、次の様なことが明らかになった。1.家庭科の授業で興味のある分野では、高校生も短大生も調理実習に大変興味を持っている。興味のない分野としては、高校生は住生活の設計にあまり興味がなく、短大生は家庭生活の設計にあまり興味を持っていない。難しい分野では、短大生の方が高校生よりも、より被服製作や、母性の健康・乳幼児の保育を難しいと考えている。2.被服構成学実習で製作した作品を、高校生の方が短大生よりもよく活用している。製作したいものとしては、高校生の方が着物(浴衣)をより多く挙げている。3.高校家庭科で男女共修に価値があるかについては、高校生も短大生も大半が価値があると認めているが、特に短大生の方がより強く男子にも家庭科を学んでほしいと望んでいる。4.被服学分野に興味がない学生は、被服学が難しいと考えている。5.被服学分野や住生活分野が役立つと考えている学生は、ほとんどの人が被服製作の完成に充実感を感じている。6.被服構成学実習が時代遅れであると思う事と、被服学を学ぶ必要性の有無とは、直接には関連性がないと考えられる。7.被服構成学実習で何を製作していても、次は別の種類の作品を製作したいと考えている。8.被服構成学実習で重点的に学びたい内容として、全体的には縫製の仕方が一番多いが、次に興味のある内容を重点的に学びたいと考えている。9.被服構成学実習で製作した作品をよく活用した人程、被服製作を完成した時に充実感を感じる。10.家庭科男女共修に価値があると考える人の方が、被服製作の作品の活用度が高い。11.家庭科男女共修に価値があると考える人程、被服構成学実習が時代遅れではないと考えている。終わりに、集計作業にご協力下さいました大分県立芸術文化短期大学の田仲謙司さん及び副手の方々に深く感謝申し上げます。
- 1997-12-31
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