Timed Readings の利用とその効果
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概要
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大学英語教育における「講読」は、訳読から多読・速読へと目標の切り替えが進んでいる。目標の切り替えに伴い、英語を日本語へと置き換える方法をやめ、学生がある程度の量の英文を読み、その大意を要約という形でまとめ、それを授業内で発表するという方法が広く採られている。しかしこの方法では、日本語による要約という、英語よりもむしろ日本語能力が求められ、また学生による発表で授業を進行していくことになるため、結局は細部に渡る文法説明を展開しがちになるという欠点がある。つまり放棄したはずの従来の手法へと逆戻りする危険性が高い。そこで、多読・速読という目標を固持し、その成果として実際に学生の英文読解の速さが向上するのかを見るため、2002年度前期の授業において、英語を母語とする者の速読訓練のために編集された Timed Readings を試用した。利用法にいくつかの修正を加えて訓練を実施した結果、英文読解のスピードに多少の向上が見られた。
- 2003-12-26
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