持久的運動が血中IL-6濃度に及ぼす影響
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概要
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被験者として日頃運動している6人の健康な男子学生を用いて, 一過性の運動によるIL-6の時間的変動について検討した. 運動は自転車エルゴメ一夕ーを用いて60% VO2max強度で60分間負荷した. 採血は運動前, 運動20分目, 40分目, 60分目及び運動終了24時間後の計5回, 前肘静脈より行った. 結果は以下の通りである. 1. IL-6は運動40分目で0.9±1.0pg/ml, 運動60分目では5.1±3.2pg/mlと運動時間の経過と伴に増加した. 2. CPKは運動時には全く変化しなかったが, 運動後24時間に2090±1921IU/lと著しい増加を示した. 3. 運動60分目のIL-6と運動24時間後のCPKとの間に有意な相関がみられた (r=0.840, P<0.05). 以上のことより, 持久的運動は血中IL-6を増加させ, その増加が運動24時間後のCPK濃度と相関が認められることが分かった. このことからIL-6は筋損傷や遅発性筋肉痛に何らかの関係を持つものと考えられる. 本研究の一部は第25回石本記念デサントスポーツ科学振興財団の助成金を用いて行った.
- 2004-10-29
著者
-
中谷 昭
奈良教育大学
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山崎 真里
奈良教育大学
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頼野 有香子
リバース東京
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水本 大樹
奈良教育大学大学院
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南岡 宏樹
奈良教育大学大学院
-
辻井 啓之
奈良教育大学保健管理センター
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南岡 宏樹
奈良教育大学
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水本 大樹
奈良教育大学
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