痴呆性高齢者グループホームの課題と展望 : グループホームに関する文献検討
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概要
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痴呆性高齢者グループホーム(以下グループホームという)は、高齢者福祉の先進国であるスウェーデンで1980年代半ばに痴呆性高齢者に対する新しいケアの形態として本格的に始まった。日本のグループホームは、1990年代初めに先駆的な事業者によって、痴呆症のケアの充実を目的にその取り組みが始まった。介護保険制度導入までは、公費による支援がなされていなかった所が多かったが、制度の施行により、通所介護やグループホーム等の指定規準を満たすことのできるものは、都道府県知事の指定を受けて保険給付の対象となり、その数も急激に増えつつある。もともと痴呆症のケアの充実を目的に非営利で行われてきたグループホームであったが、介護保険制度導入後は各種法人・営利団体が建設に参入し、ケアの質以外の様々な問題が浮上してきた。痴呆症のケアについて、長期的な軸となるであろうグループホームについて、その有効性や実証的研究の成果がますます期待されている現状にある。グループホームに関する研究は、1980年代半ばから徐々に報告されているが、1999年を境に各分野からの報告が数多くでている。今回、それらの文献、報告書、著書等を拾い、グループホームの動向と今後の課題を検討した。
- 2004-01-31
著者
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