電機洗濯機市場における非家電メーカーのマーケティング活動 : 日本電装(株)を事例とした歴史研究
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概要
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日本では, 1950年代の電気洗濯機普及初期において, いわゆる家電メーカー以外の参入が多く見られた。中でも日本電装(株)は, 参入以来1953年までは電気洗濯機市場において大きな成功を収め, 一時は業界第1位の市場シェアを獲得した。しかし, 1954年以降, 激化する企業間競争の中で市場における地位を低下させ, 1958年に業界から撤退する。本稿の目的は, 日本電装のマーケティング活動の分析を通じて, 1960年代以降電気洗濯機市場において大手家電メーカー間の寡占競争が展開されることになった要因を検討する上での示唆を提供することにある。
- 近畿大学の論文
- 2004-07-30
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