戦前期の東京電気のマーケティング活動の「特殊性」 : 電球事業のチャネル政策を中心に
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概要
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本稿の課題は, 電球の販売チャネルを中心とした分析を通じて, 東京電気の戦前期のマーケティング活動の特徴を明らかにすることにある。本稿での分析により, 東京電気のマーケティング活動は, 松下電器産業や花王・資生堂などの戦前期のマーケティング活動とは, 以下の二点において本質的に異なることが明らかにされる。(1)東京電気が市販チャネルの整備を開始する1930年代までに, 東京電気は既に巨大企業として成長を遂げていたこと。(2)1930年代に東京電気が展開した流通系列化諸活動は, 乱売問題への対応ではなく, 新たな販路の開拓として理解されること。
- 2004-12-20
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