対消費者電子商取引における情報流機能の特質
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概要
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近年拡大している対消費者電子商取引には, これまでの店舗販売と比較して, 情報の双方向性と個別対応性という特徴がある。双方向性の効果としては, 顧客からの情報発信や情報収集が容易になり, 売り手である企業の競争が促進される傾向がみられる。また個別対応性の効果としては, 電子媒体上では顧客情報のデータベース化が物理的に低コストで行えるため, 顧客への個別アプローチの進展がみられる。しかし個人情報保護法制の整備によって個人情報の管理に関する様々な義務規定が設けられており, 顧客情報の収集には, プライバシーの侵害やトラブル回避を目的とする予防策の実施といった法的コストが発生することに注意が必要である。
- 拓殖大学の論文
- 2004-02-28