後入先出法とアメリカの司法
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概要
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もとより後入先出法は, ごく少数業種の会計慣行にしかすぎなかった。それが後には多くの企業に広く受け入れられていった。その背景には, 税法が棚卸資産評価方法の一つとして後入先出法を認めたことがある。しかし, その奥には企業が課税に対する不服申し立てをし, 訴訟を起こしたことがあった。この結果, 所得計算に後入先出法を取り入れることになったのである。本稿は訴訟によって, 裁判所が棚卸資産の評価方法を新たに創り出していった事実を明らかにした。
- 近畿大学の論文
- 2003-12-20