<原著>精神分裂病者の動的平衡機能について : EquiTestを用いての一考察
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概要
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精神分裂病患者に対して, 平衡を保つため利用される感覚情報を撹乱させることにより, どのような感覚特性があるのかを調査した。対象は, 精神分裂病群は精神科病院併設のデイケア施設に通所する者11名, 対照群として健常者10名とした。結果として : (1)精神分裂病群は支持基底面が不安定となる場合に平衡を保ちにくい傾向がある。(2)精神分裂病群は視覚情報, 及び前庭覚情報を有用に利用できにくい傾向を示した。結果より示唆されることとして : (1)精神分裂病患者の視覚特性として, 奥行き知覚を認識しにくいことがいわれており, 今回の視覚条件を知覚することが困難であった可能性がある。(2)前庭覚の発達には平衡機能との関係があり, 今回は原因を特定することは出来なかった。
著者
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