硫酸銅CuSO_4・5H_2O単結晶の脱水像の核形成と成長(第2部)
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概要
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硫酸銅CuSO_4・5H_2O単結晶に熱風を送って脱水させ,熱送風前後の試料表面及び内部結晶組織を光学顕微鏡とX線顕微回折によって観察し,脱水像の核形成と成長を調べた。熱送風によって出現する脱水像には,その出現後の成長速度が小さいドーナツ状のtype Iと,成長速度が大きい細長いtype IIの二種類がある。type Iの場合,試料表面のあばた,結晶境界,引っかき傷の内面或は試料表層部に存在する空砲の位置に優先的に出現する。しかし,これらの出現には結晶歪や不純物は直接関係がないと考えられる。一方,type IIの場合は試料表面に見られるしわ状組織のみぞの底に粒々が噴出し,これらが成長合体した後,急速に成長する。特に,[100]方向の成長がいちじるしい。type Iの脱水像の出現によって単結晶のX線反射巾が拡がるが,この原因は脱水像出現に伴って試料表層部に割れが生じて微細化され,微結晶粒相互の結晶方位の喰違いが大となるためと考えられる。
- 千葉大学の論文
- 1971-07-31
著者
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