携帯端末向け地上デジタル放送用周波数可変チューナブルアンテナの検討

概要

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2003年に地上デジタル放送が開始され、さらに2006年から、移動端末向けの地上デジタル放送が開始される。こうした移動端末向けサービスの開始に向けて、地上デジタル放送に対応した携帯端末用内蔵アンテナが求められている。しかし、アンテナを小形・内蔵化すると狭帯域となるため、広い帯域を必要とする地上デジタル放送では小形・内蔵化は非常に困難であり、内蔵アンテナの広帯域化が重要な課題である。この課題に対し我々は、折り畳み携帯端末の筐体をアンテナとして利用する事でアンテナ素子を小形化し、かつ、アンテナ素子上のアクティブ素子の特性を電気的に変化させるチューナブルアンテナ技術による広帯域化を組み合わせて検討してきた。また、一般にMEMS (Micro Electro Mechanical Systems)素子は、バリキャップダイオード等の半導体素子に比べて非線形性が小さく、損失も小さいため、今後のチューナブルアンテナ用のアクティブ素子としての利用が検討されている。そこで、この開発中のMEMS可変容量素子の仕様に合わせて地デジ用内蔵アンテナを設計・試作し、アンテナ特性を確認した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-02-09