高酸素気下での身体トレーニングの方が正常気下でのトレーニングよりも呼吸循環系能力および代謝に及ぼすトレーニング効果が大きい

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高酸素気吸入下および正常気吸入下での身体トレーニングが, 有酸素能力および代謝に及ぼす影響を明らかにするために, 14名の健康な男子大学生がトレーニング実験に参加した。被検者を任意にVO_<2max>がほぼ同じくらいになるように高酸素気吸入下での身体トレーニング群 (HT群 : n=7, VO_<2max>=54.7ml・kg^<-1>・min^<-1>), 正常気下での身体トレーニング群 (NT群 : n=7, VO_<2max>=54.6ml・kg^<-1>・min^<-1>) に分け, 自転車エルゴメーターを用いて90%VO_<2max>の強度で週3回, 4週間のトレーニングを行った。トレーニング時間はHT群では1回につき12分間, NT群では総仕事量を同じにするために12分24秒から13分6秒の範囲であった。また, 漸増負荷法による最大運動テストと90, 150および210Wで3分間, 合計9分間の最大下運動テストをトレーニング前後に行った。その結果, トレーニング後, HT群ではVO_<2max>が54.7から60.2ml・kg^<-1>・min^<-1>に, NT群では54.6から56.8ml・kg^<-1>・min^<-1>に増加した。両群の増加率を比べてみるとHT群 (10.0%) の方がNT群 (4.2%) よりも有意に大きいことが明らかになった。また, トレーニング後, HT群では最大下運動テスト時の呼吸交換率および血中乳酸濃度が有意に低いことが明らかになった。これらのことから, 高酸素気吸入下での身体トレーニングはVO_<2max>を改善する点, 最大下運動時において糖質の消費を抑制し, 脂質の利用を促進する点で有効なトレーニングと考えられる。
中京大学の論文
1997-03-19

高酸素気下での身体トレーニングの方が正常気下でのトレーニングよりも呼吸循環系能力および代謝に及ぼすトレーニング効果が大きい

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