商店小史研究への試論
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概要
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千葉商科大学近辺の市川真間商店連合会の個別商店の小史をまとめ,商店主に勇気を与えることと日本の小売業の創業の理由,発展の転機の分析から商店街活性化への指針と知恵を得ることを研究目的とした。前者は,個別の商店の歴史の一こまが日本経済の大きな流れの中で普遍性を持つことの検証を行うことで商店主を元気づける。例えば成田街道の人の流れからお店が生まれた(林屋のケース)。戦時中の昭和15年から配給制度が始まり,商店は週に1,2回,店を開けるだけで商人には用がなかった(新川屋の経験)。銭湯の燃料からオガ屑が消えていった。これは東南アジアのナショナリズムやプラザ合意による円高基調で原木輸入から製品輸入に急激に傾斜したことが原因で輸入統計が如実に示している(若松湯の経験)。後者は,日本の有力小売業235社の創業の理由,発展の転機を分析した結果,発展の転機は,新業態の開発,新方式の開発,商品の特化,業種転換,多店舗展開などであり,商店活性化への有力な指針のなることを明らかにした。今後,商店小史の店舗数を積み重ねることにより,さらに明確な指針と知恵を得ることが期待できると思う。
- 2003-12-31
著者
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