IVRを受ける患者の心理的サポートのための看護師間の連携に関する調査 : 看護師間の連携上の問題と工夫
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概要
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本研究の目的は,IVRを受ける患者の心理的サポートを行う上での看護師間の連携に焦点を置き,そこで生じる問題点と工夫についての現状を明らかにするものである。研究方法は,IVR看護研究会に参加した看護師とその他の医療従事者に質問紙調査を行い,回答された内容を,類似した内容ごとに分類し分析した。その結果,IVRを受ける患者の心理的サポートを行う上での看護師間の連携上の問題には,「患者情報の伝達不足」と「業務上の伝達不足」といった『連携部門(病棟)と放射線科間の申し送り内容の不十分さ』が明らかになった。また,実際に行われている看護師間の連携上の工夫については,システムを構築することや,スタッフ間のコミュニケーションを図ること,IVRに関する知識をしっかり身につけることが明らかになり,患者情報の伝達を円滑にし,伝達不足や間違いをなくし,統一化を図ろうとしていることがうかがえた。連携部門と放射線科部門の看護者間がよりよい連携をとり,適切な情報交換を行うことこそが,患者が安心して検査や治療を受けるために最も重要な心理的サポートとなることが示唆された。
- 聖路加看護大学の論文
著者
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高橋 恵子
聖路加看護大学
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今井 祐子
東京医科大学附属病院
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浅井 望美
東京医科大学附属病院
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高橋 恵子
東京医科大学附属病院
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野口 純子
東京医科大学病院
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村田 洋章
聖路加国際病院 看護部
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黒田 正子
聖路加国際病院 看護部
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浅井 望美
国立がんセンター中央病院 看護部
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今井 祐子
静岡県立静岡がんセンター 看護部
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金子 真理子
東京女子医科大学看護学部 成人看護学
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関口 和子
東京医科歯科大学医学部付属病院 看護部
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河浪 仁美
東京医科大学病院
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古舘 美幸
東京医科大学病院
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内田 真美
聖路加国際病院 看護部
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小松 絵里
聖路加国際病院 看護部
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