ユーロ圏における名目変数の収斂から実質変数の収斂ヘ : ローリング共和分検定による実質変数の収斂の実証分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,共通通貨ユーロを導入している各国実質変数の収斂の重要性に注目し,その収斂の程度を実証する。具体的には,各国実質変数のローリング共和分検定を行い,分割された期間内での共和分関係があるかどうかを検証する。共和分関係がみられれば,収斂しているものと考える。その結果,鉱工業生産指数,実質長期金利,対マルク実質為替レートはユーロ導入直前より収斂しつつあり,長期的にはユーロ域は名目変数だけでなく実質変数も収斂する可能性がある。
- 近畿大学の論文
- 2004-03-25
著者
関連論文
- ユーロ圏における貨幣需要関数に関する実証分析
- ユーロ・レートの単位根検定 : 日次データを用いて (藤田正寛先生・石光亨先生退職記念号)
- 成長, 資本移動と財政・金融政策 : 小国開放経済の経済政策におけるリスクプレミアムと時間選好率の影響
- ユーロ圏における名目変数の収斂から実質変数の収斂ヘ : ローリング共和分検定による実質変数の収斂の実証分析
- 欧州におけるERMの時系列的特徴 : ERMレートと共和分検定
- 最適通貨圏の条件の動態的検証
- 国際通貨制度と共通通貨ユーロの登場
- 経済通貨同盟の政治経済的基盤(経済学編)
- 構造VARモデルによるユーロ圏におけるショックと金融政策効果の実証分析
- Internationalization of the Yen and Its Role in the World Economy : Financial Regulation and Monetary Policy in Japan from 1970 to 2000
- 国際通貨・金融システムの改革 : 国際的最後の貸し手の役割と通貨・金融危機における民間セクターの関与
- 本邦保険会社および簡易保険による国際証券投資と国際資金循環における役割に関する実証的研究
- 直接投資と累積債務のマクロ動学モデル
- 累積債務問題のもう一つの課題
- 銀行とLDCの債務救済ゲーム
- 信用割当のもとでの資本移動と経済成長
- 基軸通貨国アメリカの債務国化と国債金融協調
- 1990年以降の累積債務問題(近畿大学創立70周年記念論文集)
- 現代変動相場制の期待と現実
- 政策協調の論理とその現実 : 国際政策協調の政治経済学