<論文>経済通貨同盟の政治経済的基盤(経済学編)
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概要
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本論文では,ヨーロッパでの経済通貨同盟の政治的な要素に関して論ずる。経済学の視点からは最適通貨圏の理論のように,いくつかの経済指標によって共通通貨圏の形成に関する是非が議論されてきた。この議論の結論では,ヨーロッパでは必ずしも最適通貨圏ではないということであった。しかし,1999年に共通通貨ユーロが導入されユーロ圏が形成された。ここで検証しなければならないのは経済学的には必ずしも満たされなかったユーロ圏形成が,実際にはどのような要因で形成されたのかである。それを検証するために,EU統合理論を取り上げ,政治的な要因を検証する。フランス,ドイツ,イギリスを取り上げ,各国のユーロ導入に対する国内選好を中心にユーロ圏形成までの道筋を探る。さらに,ユーロ圏形成によってもたらされる経済システムである新自由主義的市場経済がもたらす経済的帰結についてもふれる。
- 近畿大学の論文
- 2003-07-20
著者
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