合意形成学習考(II.人文・社会科学系)
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概要
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近年,新しい社会科のひとつの流れとして,合意形成学習が唱えられている。この学習は,集団的意思決定,公共政策過程に関わる学習で,政治学とも近縁性が高い。本論文では,社会科の目標を理解したうえで,これまでの合意形成学習が,ディベート学習(トゥールミン図式,留保条件など)をベースとし,どちらかというと民主主義の規範概念に忠実すぎることによって,現実とのギャップを増幅する可能性を指摘し,より現実主義的な合意形成学習の方向性を提案することをその目的としている。具体的には,政策過程の実例もしくは模型を使いながら,発問の多様性と深さにおいて,より深い思考と能動性を身につけさることが可能なアプローチを提唱している。
- 2005-02-28
著者
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