「合理的」意思決定能力向上のために : 試論として(II.人文・社会科学系)
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概要
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わが国の小・中学校社会科教科書では,公民分野において政治学習,特に政治の実態についての記述が少なく,基本的に制度論が大勢で,実質憲法学習の観を呈している。また,これまでの社会科教育では,個々の市民,生活者における意思決定の現実を十分認識させるようなカリキュラムが構築されていたかとなると十分とはいえない。そこで本論文では,人間行動の実態を認識するための意思決定モデルを踏まえたうえで,合理的意思決定能力を高める授業案(中学生を対象とする)を構想している。具体的には,学習者に身近なところから意思決定の根拠を求め,その後で,社会的論争問題に係る政策の決定過程をみることにより,生徒の,自己・他者の認識力を高め,合理的意思決定の大切さに気づかせている。
- 千葉大学の論文
- 2004-02-28
著者
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