ショパンのピアノ協奏曲の「室内楽版」 : よみがえる一九世紀の演奏習慣
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ショパンがピアノ協奏曲を書いた十九世紀序盤に、このジャンルの音楽は今日とは異なるやりかたで出版されていた。フル・オーケストラで演奏するための、全パート譜の揃ったセットのほか、弦楽器とピアノの声部だけの「部分販売」セットがしばしば販売されていた。こうして当時のピアノ協奏曲は、出版されると同時に、ピアノ付き室内楽、つまり管打楽器なしで演奏できる音楽になっていた。それはこのジャンルが、家庭やサロンで、より気楽に楽しめる音楽として存在し得たことを意味している。
著者
関連論文
- クララ&ロベルト・シューマン グラーフのフォルテピアノとともに「室内楽演奏会3」で使用された歴史的ピアノについて
- ベートーヴェンのアンサンブル
- 「ショパンのアンサンブルを、19世紀のサロンの響ぎで」「音楽のまち」浜松からの文化発信をめざして
- ショパンのピアノ協奏曲の「室内楽版」 : よみがえる一九世紀の演奏習慣
- 浜松市における創造都市形成への取組
- 「楽器産業文化学」構築の試み