文字集合の統計的指標
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概要
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世界には様々な形の文字が沢山ある。そこで, 文字の集合としての性質を統計学の手法を用いて探ろうというのがこの論の目指す方向である。ここでは, その第一段階として, 専らそのための指標が求められ, 提案される。具体的には, (1) 画数 (2) 類似文字数 (3) 文字の型の三つである。そして, それは多くの文字に見られる直線状字体から造った基準字形に対して適用される。これらと過去の文字の概観は第一章と第二章に詳述されている。また, 三指標に関する諸基準は第三章で扱われている。その内, (2) と (3) は幾何学, 中でも合同変換と直交行列に密接に関係しているが, それは表1, 表2, 表3からも分かる。最後に, これらの基準と指標を用いた場合の結果が, ラテン文字の大文字と小文字を例に採って示してある。そして, 結果として第四章にあるこの二枚の一覧表とその補足説明に当たる表4を見ればこの論の大要が分かるようになっている。尚, 文字の類似関係の認定についての文章による詳しい説明は, 紙数の関係で今回は割愛した。
- 東北大学の論文
- 1991-09-30