母国語と第二語習得の関係 : 言語と母国語が同語族なら第二言語習得はより早いペースで可能である
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概要
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多くの人々は数ヶ国語も話す人々に出会うと、いわゆる彼らの語学の才能に驚いたり、また外国語をいとも簡単に身につけているのに畏敬の念を抱くようである。特に外国語習得に能力がない、と感じている一般の日本人はそのようである。元外交官の川崎一郎は彼の有名な著書「Japan Unmasked」の中で、全体的に日本人は外国語習得には不向きであると述べている。英語を第二言語として学ぶ場合は私も同様に感じているが、韓国語を学ぶ場合、立場は逆であると考える。韓国語と日本語は同語族であるために、韓国語を学ぶ場合、インドヨーローッパ語族の母国語を話す人々より日本人の方がより早く上達すると考える。また、逆にフランス語と英語は同じインドヨーローパ語族に属するので、日本人がフランス語を学ぶ場合より、英語を話す人々がフランス語を学ぶ場合の方が早く上達する。従って、この第二言語習得を願う人は、母国語と同じ語族に属する言語を学ぶと良い結果が出る、という私の説を裏付けるために、外国人学生と日本人学生の協力を得て調査研究した。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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