ナレッジ・マネジメント研究の視座とその展開(杉本達哉先生退任記念号)
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概要
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経営学においてナレッジ・マネジメントと呼ばれる経営のあり方が登場して既に10年以上が経過している。経営の現場では,それはITの導入から始められることが多く,ナレッジ・マネジメントに関する研究も,その批判的考察も含め,IT主導型ナレッジ・マネジメントに関するものであった。だが,実際のナレッジ・マネジメントの現場では,ナレッジ・マネジメント研究の理論的枠組みでは十分に説明できない複雑な課題を抱えている。本稿では,従来のナレッジ・マネジメント研究のほとんどは,知識の性質とそれに適した知識共有,活用のあり方を探求する思考様式の上に立脚しており,知識の共有や活用が企業の業績や組織メンバーの仕事に対する効果については所与のものとし,十分に深い考察が行われていないと指摘する。そして〔知識の性質-共有方法〕パラダイムを超えた,組織の中の知識の共有,活用を分析するひとつの枠組みを提示する。
- 近畿大学の論文
- 2005-03-31
著者
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