10年間の対沖縄人イメージの変化
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概要
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本研究では、1976年と1986年に実施した対沖縄人イメージの調査結果を基にして、10年間のイメージの変化をみてきた。今回はとくに、沖縄県出身者群と県外出身者群(両方とも沖縄県往住)の間でその比較分析を行なった。主な結果は次の通りである。(1)1986年の調査の因子分析結果では、県内群では第1因子が温情性因子、第2因子が親近性因子、第3因子がタフネス因子、第4因子が近代性因子、県外群ではそれぞれ、温情性因子、明朗性因子、親近性因子、タフネス因子などが析出された。(2)10年間に際立ってイメージの変化がみられたのは、県内群では、以前の第1因子(温情・親近性)が2つの因子に分割される傾向にあること、また、県外群では、以前に第3因子であった温情性因子が第1因子に移行したことである。(3)全体的傾向として、対沖縄人イメージは両群ともプラスの方向へ変化しているが、とりわけ県外群においてそれが顕著である。(4)両群間のイメージのずれは、10年間に縮小傾向にある。
- 1989-03-31
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