アメーバ (Amoeba proteus) 細胞質の寄生性封入体の研究 (I)
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概要
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細胞内に見られた寄生体を生体標本, 染色標本および樹脂切片標本として光学顕微鏡と電子顕微鏡で観察し, その形態と生活環を調べた. その結果 (1) アメーバ状細胞の時期, (2) 多分裂により生じた多数の小型アメーバ状細胞の時期, (3) 小型アメーバ状細胞が球状化を始め, 胞子壁が形成される時期, (4) 胞子形成が完了した時期が区別された. 胞子には1個の核, 複数のミトコンドリアと空胞および胞子壁が観察された. シスト1個あたりの胞子数は4〜30個程度であった. イガイに寄生する微胞子虫類の Steinhausia mytilovum と生活環について形態的に比較したところ, シスト数と胞子壁の数箇所から突出してできた管状構造や, ミトコンドリアの有無に違いが見られた.
- 2004-12-31
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