日本史教育の目標と実践
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概要
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本稿は,筆者が二十年間日本史の教員として教壇に立ち,また,教育実習や金沢大学における地歴科教育法などの講義の中で考究してきた日本史教育の目標私案と,その目標私案実現のための授業実践である。まず,全体目標として「日本列島をフィールドとする歴史の展開を,世界史的視野に立って総合的に理解させ,歴史的思考力を培い,社会認識力を陶冶する。」を立てた。これに基づいて(1)変容・転換のメカニズムを認識する力(2)階層の視点による認識力(3)グローバルな視点による認識力(4)ローカルな視点による認識力(5)「光と影」の視点による認識力(6)歴史学の手法,の6つの個別目標を策定した。実践例としては,「東アジアの動向から見た大化の改新」(「グローバルな視点」目標の授業),「律令国家の形成」(「階層の視点」・「変容・転換のメカニズム」目標の実践),「能登から見た治承寿永の内乱」(「ローカルな視点」「歴史学の手法」目標の実践)「律令制再建と加賀国立国」(地域資料を素材とした様々な個別目標達成のための実践)を報告したい。
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著者
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