日本における辞書学の誕生と発展
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概要
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日本における辞書学の歴史は3つの時代に分けられる。第1期(1885-1900)を画するのは藤岡勝二の論文(1896)である。これは、近代日本における最初の本格的辞書学論文である。第2期(1925-1940)において中心的役割を果たすのはパーマー(H.E.Palmer)である。特に、彼の1934年の論文が重要である。第3期(1965-)の契機となる出来事はLEXICONの発刊である。これは辞書学における専門雑誌として日本最初のものである。しかしながら、日本の辞書学においては伝統が形成されなかった。今こそ、ばらばらになった辞書学の諸分野を統合し、これまでに出版された諸論文に新たな意味づけや再評価を行い、日本独自の辞書学の伝統を形成する時である。
- 人間環境大学の論文
- 1998-07-31
著者
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