保育体験と保育職への動機との関連 : 自主実習,日常的な保育経験,入学前の保育体験の検討(短期大学部保育学科)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は,学生の自主実習,日常的な乳幼児の接触及び短期大学入学以前の保育体験が,保育者希望動機づけとどのような関係にあるかを検討することを目的とする。194名の保育科に所属する短期大学生に対して質問紙調査を実施した。その結果,74.2%の学生が自主実習に参加していた。その中で66.2%の学生が3日間の自主実習に参加していた。ほとんどの学生が,自主実習中に未満児の保育や子どもたちの食事の援助に参加していた。また,全体の59.1%の学生が入学前に保育体験に参加していた。しかしながら,それらの学生の54.2%は1日という短期の保育体験であった。全学生の66.8%は日常的な乳幼児との接触の機会が全くないかあまりなかった。自主実習に参加した学生はそうでない学生よりも"今後授業で学びたいこと"のカテゴリーで具体的な遊び・実技の割合が高くなることが示された。また,自主実習に参加することが保育職への動機づけの低下を抑制することが示された。さらに,日常的な乳幼児との接触が学生自身の保育者としての適性感に影響し,それが保育者希望動機づけに影響することが示唆された。
- 西南女学院大学の論文
- 2005-02-28
著者
関連論文
- 『保育実習指導のミニマムスタンダード』を軸とした保育所実習指導の実際に関する研究 : 九州管内保育士養成施設における保育所実習指導の実態調査を通して
- 保育所実習における園評価と自己評価の関係(短期大学部 保育科)
- 保育体験と保育職への動機との関連 : 自主実習,日常的な保育経験,入学前の保育体験の検討(短期大学部保育学科)
- 252 病院実習の体験と医療保育士のイメージ(口頭発表II(保育者の専門職性・養成7))
- 036 子育て支援サービスについての親の認知度と利用度 : 北九州市における実態調査から(口頭発表I(家庭教育・子育て支援1))
- PAC分析による0歳児の保育記録の分析
- 幼児における友だちの情動特性の理解 : 葛藤場面及び共感場面における情動予測