女子短大生の摂食行動の実態(短期大学部生活創造学科)
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概要
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女子短大生のライフスタイルの実態を把握して、学生の日常生活に対する現状認識を深め、学生指導に資する知見を得ることを目的に本研究を行った。女子短大生の睡眠行動の実態および起床時の生活行動の実態に関する研究に続くものである。西南女学院短期大学家政科および生活創造学科の学生に対し、所定の期間における任意の金・土・日曜または土・日・月曜の連続する3日間を選んで、NHK国民生活時間調査の行動分類表に沿った1日24時間の生活行動および摂食行動の記入を依頼した。摂食行動の分析から、欠食や中食、外食の利用が日常的になっている実態が浮かび上がった。また欠食、中食は一人暮らしに多い傾向を示した。孤食を自宅通学生の摂食状況から見ると、朝食で約50%、夕食で20%を超えた。食事の開始時刻は、特に土・日曜の朝食では長い時間帯に2つのピークが表れて行為者は広く分布したが、この結果から起床時刻との対応が示唆された。アルバイト従事者の夕食開始時刻は22時以降が最も多く、50%前後の者が21時以降であった。以上より、学生の食習慣の変容が確実に進行していること、家庭における食習慣形成の指導性に大きな期待をかけることには無理があること、特に一人暮らしの学生については規則的な食習慣の形成を助長させる教育の機会が必要であることが問題点として明らかにされた。健康日本21が掲げる21世紀における国民の健康寿命の延長を実現するためには、様々な機会を捉えて食習慣が健康に及ぼす影響の重大さを啓蒙していくことの必要性を痛感させられた。
- 2005-02-28
著者
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