女子短大生の睡眠行動の実態

概要

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人々が長い歴史を通して継承してきた文化としての「生活」が今日大きく揺らぎつつあるのは周知のことで,そのひずみが随所に見られるようになっている。この生活について考えるため,日本家政学会では,平成10年に「生活の質特別委員会」を発足させ,「生活の質を問う」を共通テーマとして平成12年にかけて3つのシンポジウムを開催し,その内容が報告されている。同委員会では生活の質について,生存することの意味,人生の質,暮らしの質などを問い,持続可能な社会を生きる新たなライフスタイルの構想を目指すとしている。本来,自立した生活者を目指して歩むことが望まれる大学生のライフスタイルについても,大量生産-大量消費-大量廃棄の社会経済システムに組み込まれて,一見豊かに見える生活を享受しているようであるが,必ずしも質的に豊かな生活を営んでいるとは考え難い。生活の質あるいは生活の実態は生活時間の使われ方の数値を手がかりに明らかにすることができる。本研究は,女子短大生のライフスタイルの実態を把握することを目的として生活時間調査を行い,生活時間の内容から暮らしの質を推察して,学生の生活に対する理解を深めることを意図したものである。本報では,生活必需行動の中で最も時間量の多い睡眠についてその特徴を検討し,学生の生活リズムとの関連についても考察を行った。
西南女学院大学の論文
2003-01-23

女子短大生の睡眠行動の実態

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