循環型社会のレジーム・アクター分析 (経済学部50周年記念号)
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概要
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2000年に循環型社会形成基本法が施行され、さらにこれを枠組み法として、各種の個別の廃棄物・リサイクル法が施行され始めている。それらは容器包装リサイクル法、家電リサイクル法、自動車リサイクル法などであり、廃棄物処理法も何度か改正されてきた。しかし現実に廃棄物が削減され、リサイクルが進んでいるかという視点かからみると、不法投棄や海外への流出など解決されるべき課題も多い。このような問題に対して本稿は「レジーム・アクター分析」を分析基準として導入し、この分析方法の有効性を示そうとするものである。この方法は、社会の環境問題対処能力を全体として把握し、高めることを目的として考案された。レジームとは枠組み条件のことで、具体的には、国際条約、国内の法律、条例、協定など法律的な枠組みから人々の規範や習慣などに及ぶもので、I.認識情報に関する条件(情報やメディア、価値観など)、II.政治的制度的条件(制度への参加や統合能力など)、III.経済技術的条件(GDP、各種資源、技術移転など)などによって条件づけられている。
- 2003-12-16
著者
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