学習者コーパス活用の方法(第40回 (2001年度) JACET全国大会)
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概要
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学習者コーパス (learner corpus) とは、外国語学習者の発話・作文データをコンピューターに大量に収集したものである。過去10年間でコーパス言語学、自然言語処理の恩恵により、第2言語習得研究の分野でも学習者データの組織的収集が始まり、コンピューターによる学習者コーパス分析を行う研究者が増えてきている。1998年12月には香港で最初の learner corpus 単独のシンポジウムが行われ、1999年7月には東京で国際的な研究者を集めて learner corpus の研究発表とセミナーが行われた。日本でもJACETハイパーメディア研究会の有志による科研プロジェクト (代表 : 朝尾幸次郎氏) や、通信・放送機構 (TAO) が先端技術移転加速型研究開発の一環として学習者コーパス・プロジェクト (代表 : 井佐原均氏) を発足させるなど、組織的な学習者データの収集分析による英語学習プロセスの包括的な記述的研究を行おうという動きが出てきている。このワークショップでは、まだ比較的新しい研究分野である学習者コーパスを用いた研究の実際的な方法を、(1) 学習者コーパスを用いた研究トピック例、(2) 利用可能な学習者コーパスの最新動向、(3) 学習者コーパスを用いた研究手順の実際、といった点について具体例を示しながら、「この研究分野に興味があるが、その研究方法についてはあまり知らない」という方々に紹介することを目的とする。
- 2001-09-10
著者
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