女子短大生と両親の形態意識の相違について(第2報)
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概要
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女子学生の形態について,学生・両親の形態意識を明らかにすることを目的として認識調査を実施した.その結果,次のことが明らかになった.1.被験者の体格は全国平均と比較し,学生は全国レベルであり,母親は小柄,そして父親は細身であった.2.学生の身長についての認識について主観的評価では三者共に差はみられず"普通"と評価した者の身長平均は158.5cm〜159.0cmで"高いほう"が約163.0cm,"低いほう"は153.5cm前後であった.また身長願望については,学生は約半数が"高いほうがいい"と希望していた.また両親では"このままでよい"と答えた者が6割おり,ここに両親と学生の間に身長に対する考えのずれがみられた.しかし願望別平均値に差はみられなかった.3.学生の体重についての認識について主観的評価では学生は"重いほう"と答えた者が約半数いた.両親では約6割が"普通"と評価した.その評価別平均値では,両親と学生の間に有意な差がみられた.また願望について,学生と両親との意識の差がはっきりと出た.学生では"軽いほうがいい"と8割の者が答え,両親では6割強が"このままでよい"と答えた.この願望別平均値を比較してみると両親と学生の間に有意な差がみられた.これらのことから体重についての認識は,学生と両親とでは明らかに相違していることがわかった.4.学生の理想体型の具体的数値について学生・両親共に身長では160cm前後を理想とし,体重では両親は母親49.53kg・父親50.06Kg,学生では47.59Kgと相違した数値を示した.そしてこの差については有意差を認めた.これらのことから学生はやせぎみ型の細長体型を好み,両親は標準型を理想としていることがわかった.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1991-04-01
名古屋文理大学短期大学部 | 論文
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