東南アジアの経済発展と産業構造及び国際分業の変化
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概要
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1980年代以降のアジア地域の経済発展は, 「東アジアの奇跡」と称されるほど飛躍的なものであった.特にASEAN加盟国からなる東南アジア諸国と近年実質的な市場経済化の進む中国の躍進は, この地域に限らず, 国際経済社会における新たな成長の極の誕生を意味していた.こうした各国, 各地域の着実な経済発展を, 日本やアジアNIEsなどの先発諸経済による直接投資や貿易を抜きに語ることは当然できない.ただ, これら地域の経済発展要因のすべてをそうした対外経済交流だけに関係付けるのもいささか早計であろう.そこには対外開放政策や国内経済の自由化措置といった各国政府の政策策定あるいは運営能力といった要因を十分に考慮する必要があると思われるからである.本稿では, こうした観点から近年のアジア地域の経済発展の経緯とその要因について, 主としてインドネシア, タイ, マレーシア, フィリピンからなるASEAN 4ヵ国に焦点をあてて論じている.特に, 各国の対外・対内経済政策がいかにその経済成長や発展に影響を与えたか, そしてその結果として, どのような変化が各国の産業構造上, 貿易構造上に現われつつあるかについて検討している.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1996-04-01
名古屋文理大学短期大学部 | 論文
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