パーソナルな画像処理システムの開発(第1報)
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概要
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単繊維の顕微鏡側面形状画像から繊維素材の自動鑑別を行う方法の研究の一環として,パソコンとイメージスキャナとをもちいたパーソナルな画像処理システムの開発を行った.このシステムでは次に示す処理が行える.(1)サービスサイズの顕微鏡写真を原画像としてイメージスキャナから16階調濃淡画像としてパソコンに取り込み,CRTに白黒16階調表示させる.また,その画像の濃度ヒストグラムも同時に表示させる.(2)必要があれば,その濃淡画像をフロッピィディスクにファイルとして出力できる.また逆にファイルからの入力もできる.(3)原画像のコントラストが低く,CRTに表示された濃淡画像が判読しにくい場合,部分的な濃度の線形変換処理をすることにより,濃淡画像のコントラストを強調することができる.(4)濃淡画像から2値画像を得るためには,しきい値処理が必要であるが,本システムでは濃淡画像の濃度ヒストグラムを参考にしきい値を入力させ,濃淡画像とならべて2値画像を表示させる.しきい植の選択は結果を見ながら何度でも行えるようにした.これらの処理プログラムはすべてC言語でプログラミングしたが,BASIC言語にくらべ処理のスピードで,数倍まさり,アセンブラにくらべると,プログラムの書きやすさ,読みやすさ,移植の容易さではるかに優れていることがわかった.なお,今後はこのシステムに,2値画像からの細線化,輪郭線追跡とかいった機能を追加していき,システムの充実をはかる予定である.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1989-04-01
名古屋文理大学短期大学部 | 論文
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