高校球児の転機(その2) : 『苦しかった』を繰り返した高校球児の一事例

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概要

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本研究は,「高校野球から受験勉強へ」という高校球児にとっての「転機」における心理的問題を明らかにすることを目的として行われた。高校球児9名を対象に半構造化面接を行い,その中の1名について自己物語の作成,検討を行った。その結果,本事例はそれまでの野球経験の中で困難な状況を積極的に乗り越えようとしてきたとは言い難く,受験勉強への移行についても,準備段階にあったといえる。また,将来への展望も明確ではないようであった。高校球児の受験勉強への移行における心理的課題として,人生航路を見据えた目標設定をするといった直面する課題への積極的な関与が必要であることが示唆された。
聖泉大学の論文
2004-03-05

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