コンスタブルのソネット集『ダイアナ』 : イギリス・ルネサンスにおけるペトラルキズムの変奏
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概要
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ヘンリー・コンスタブルの『ダイアナ』は、1590年代のイングランドで流行した<ソネット連作>形式の詩集であるが、詩人の愛する女性がだれなのかはよくわからない。この詩集の特質をなすものは、当時の支配的な感情の様式であるペトラルキズムと、そこに混入したイングランド土着の要素、そして、コンスタブル特有の<奇想(コンシート)>である。コンスータブルの生涯と作品について、わかっていないことが多いのは、詩人のカトリックの信仰がかかわっている。
- 2005-03-31
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