『ル・シッド』と17世紀フランスの社会
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概要
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『ル・シッド』はコルネイユの代表作であるばかりでなく、フランス演劇を代表する作品として知られている。作品の書かれた17世紀前半は、フランスが混乱期から絶対王政へと移行する時期であり、社会に対する影響力の強かった演劇の世界でも、当然、作品は時代の雰囲気を反映するものとなった。『ル・シッド』は現代では恋愛劇ととらえられることもあるが、当時のパリの観客にとっては、スペイン軍の侵略を撃破する英雄ととらえられたはずである。また、主人公の一人シメーヌも女性でありながら、男性的性格が強く描き出され、独特の魅力となっている。
- 2005-03-31
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