生活福祉学の構築に向けて
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概要
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少子高齢化を背景として,国民的課題として介護問題がクローズアップされてきている。しかし,介護の本質についての認識や理解が欠如したままにホームヘルパーの安易な量産体制や質の伴なわないサービスの多様化が図られている。介護は人生の中で誰もが遭遇することであり,たとえオムツに包まれていようと,痴呆になろうと,生活者としての人権が守られ,主体的な快適な生活が希求されている。その営みを可能とするために,生活をトータルで支える生活支授か緊要な課題になってきている。本研究では,介護の対象を生活者と捉え,介護の本質を明確にし,生活支援の学問体系の確立の必要性を座標軸にすえた。この学問の構築は,時代や社会の期待に応えるものであり,新しい学問として,「生活福祉学」を位置づけた。本稿は,この生活福祉学の構築の重要性と社会的意義について述べた。
- 2005-01-10
著者
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