長期間的なバドミントン運動を行っている女子学生選手における内皮機能について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では長期間的にバドミントン運動に参加している女子大学生選手に対して,利き手と非利き手の内皮機能の変化を調べることを目的としたものである.バドミントン部の女子大学生(18.9±0.8歳)を16名,トレーニングを行っていない女子大学生(19.8±0.2歳)を6名対象とし,有酸素運動能力(Vo_<2max>),右手と左手の握力,血中脂質濃度を調査し高解像度超音波で上肢の左右腕におけるFlow-mediated dilation(FMD%)を測定した.バドミントン選手ではVo_<2max>とHDL-cholesterolが対照群より著しく大きかった(P<0.01).利き手では,握力はバドミントン選手の方が明らかに大きかった(P=0.05),上腕動脈の直径は選手の方が大きい傾向が見られた(P=0.055)が,FMD%では両群の間に有意な差が見られなかった.一方,非利き手では握力,上腕動脈の直径とFMD%のいずれも両群の間に有意な差が認められなかった.選手群内では利き手の握力,上腕動脈の直径は非利き手のそれより有意に大きかった(P<0.01,それぞれ)のに対して,FMD%では有意な差が見られなかった.これらの結果より長期的にバドミントントレーニングに参加した女子大学生には利き手でも非利き手でもトレーニングによる血管内皮機能の増加が見られなかった.
- 2003-03-31
著者
-
Zhao Liping
岐阜大学医学部総合病態・予防医学講座スポーツ医科学分野
-
Zhao Liping
Department Of Oral Medicine Affiliated Hospital Of Nantong Medical College Ministry Of Communication
-
DU Na
Department of Sports Medicine and Sports Science, Gifu University Graduate School of Medicine
-
OGURI Kazuo
Department of Sports Medicine and Sports Science, Gifu University Graduate School of Medicine
-
Du Na
Department Of Sports Medicine And Sports Science Gifu University Graduate School Of Medicine
-
Oguri Kazuo
Department Of Sports Medicine And Sports Science Gifu University Graduate School Of Medicine
関連論文
- 中高年男性ランナーの持久的な運動が運動後の心拍数の回復と自律神経活動に及ぼす影響
- 長期間的なバドミントン運動を行っている女子学生選手における内皮機能について
- CROSS-SECTIONAL AND LONGITUDINAL OBSERVATION OF CARDIAC ADAPTATION IN STUDENT ATHLETES
- Dental features of Japanese and Chinese children
- POSITIVE EFFECTS OF SHORT-TERM EXPOSURE TO ALTITUDE ON BLOOD LACTATE AND HEART RATE
- バスケットボールの高校女子選手の内皮機能について