高齢者・低体力者対象運動プログラム開発 実施報告(1) : 状態不安に焦点をあてて
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概要
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本研究は、腰痛予防・改善講座に参加した受講者に対して、個人が開発した「高齢者・低体力者対象運動プログラム」を実施し、運動プログラム実施前・後に状態不安心理質問調査を行ない、状態不安の変化を調査した。またプログラムに参加したことによる自覚的評価などを記述するアンケート調査を実施し、一過性ではあるが身体的・精神的健康に今回の運動プログラムがどのように関与するかについて調査することを目的とした。結果は、以下のとおりである。1)運動前の状態不安は最低 23 から最高 57 の範囲にあり、運動後の状態不安は最低 20 から最高 47 までに変動した。平均値は、運動前の状態不安 37.89 から運動後の状態不安 29.71 と変動し、有意な低下を示した。(p >.001)2)高-特性不安群の運動前の状態不安の平均値は 38.80、運動後の状態不安の平均値は 30.80 であり、差の検定の結果、有意な低下が認められた。(p <.001)3)低-特性不安群の運動後の状態不安の平均値は 34.30、運動後の状態不安の平均値は 25.90 であり、差の検定の結果、有意な差が認められた。(p <.01)今回の結果より、心理的要因が腰痛に関与しており、今回実施した運動プログラムを行うことによって、不安が低減し、身体的・精神的健康に有効であることが示唆された。
- 文教大学の論文
- 2005-12-20
著者
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