びまん性肺疾患における TBLB の合併症の検討

元データ 1989-11-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

びまん性肺疾患におけるTBLBの合併症について検討した。対象709例の臨床診断は, サルコイドーシス210, IIP 126, DPB 69, その他278, 診断不能26であった。TBLBは, 上葉より3ケ, 下葉より3ケの計6ケ採取を目標とした。合併症として, 葉気管支より中枢に及ぶ出血が12.6%(89例)に見られ, 疾患別では慢性気道炎症が40%と最も高率で, 次いで中間型肺炎, 膠原病の順であった。サルコイドーシスでは, 0期17.9%, I期13.3%, II期11.4%, III期4.8%と肺野病変の進展に伴い出血の合併率が低下した。経時的検討では特定の傾向を認めなかった。気胸は4.2%(30例)に認められ, 疾患別ではDPBで14.5%と最も高率であった。サルコイドーシスの病期別での差は見られなかった。経時的に気胸発生率は減少傾向が見られた。TBLBの合併症として, 出血はある程度の発生は避けがたいが, 疾患や生検部位での差, サルコイドーシスでは病期による差などが認識された。また, 気胸は手技の向上により減少しうるものと思われた。

著者

松岡 緑郎 公立昭和病院呼吸器科
北村 諭 自治医科大学呼吸器内科
松岡 緑郎 自治医科大学 呼吸器内科
小林 英夫 自治医科大学呼吸器内科
北村 諭 自治医科大学

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