煙突効果と風力による漏気量の予測 : 高層事務所建物の煙突効果の研究(その3)
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概要
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As a new technique for calculating infiltration caused by both stack effect and wind force, exterior wall area method has been proposed. On the basis of this concent, elaborate ventilation networks of 3 kinds of model buildings are calculated, which are respectively 31 m, 71 m and 108 m high. In this calculation, indoor-outdoor temperature difference, wind velocity, leakage characteristics of exterior wall and opening condition of entrance doors are taken into consideration as main parameters. Results of calculations are arranged to some calculation charts which enables simple estimation of infiltration air rates with the almost same accuracy as the computer simulation. Main results of the study are as follows; 1. Infiltration air rates through typical floor's enclosure devided by whole exterior wall area except ground floor ranges from 0.5 to 2.0 m^3/h・m^2 when temperature difference is 22℃ and height of building is over 100 m. Infiltration at 1st floor where maximum rate is got reaches about 3 times of the average value. 2. At the tall building whose height is over 100 m and temperature difference is over 22℃, infiltration air rate is scarcely influenced by wind force. 3. Infiltration air rates through opened exterior doors strongly depends on the resistance of internal flow paths such as the crack openings around elevator doors, stairway doors and etc... So it has upper limit and while it increases in proportion to the opened door's area, infiltration through exterior walls of typical floors decreases to 50 % of ordinary state. It is, however, independent on the leakage characteristics of the exterior wall.
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1990-01-30
著者
-
早川 真
鹿島技術研究所
-
早川 真
鹿島建設技術研究所環境計画部
-
早川 真
鹿島技研
-
戸河里 敏
鹿島建設技術研究所
-
戸河里 敏
鹿島建設株式会社技術研究所
-
早川 真
鹿島建設
-
早川 真
鹿島建設技術研究所
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