神経細胞における樹状突起の効果に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年, 神経細胞の樹状突起上の抑制性結合による入力のshunting作用や活動電位の逆伝播など樹状突起の非線形相互作用が注目されている. この非線形相互作用をニューラルネットワークモデルでよく用いられている荷重和を取り, 応答関数を通すことによって出力を得るニューロンモデルに取り入れることは大変有用であると考えられる. 樹状突起の効果をニューラルネットワークでよく用いられるニューロンモデルに取り入れるためには, 樹状突起の効果について知る必要がある. そこで本研究では, 樹状突起の特性について考察を行った. 神経細胞を多数の部分に分割し電気的等価回路であらわしたマルチコンパートメントと呼ばれる手法を用いてモデルを作成し, 樹状突起の形状による伝達特性や2つの興奮性入力または興奮性入力と抑制性入力の入力タイミングの違いによる伝達特性についてシミュレーションを行い, それらの結果について考察を行った.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-01-05
著者
関連論文
- ポピュレーションベクトル表現を用いた運動方向検出ネットワーク
- 神経細胞における樹状突起の効果に関する考察
- 都城高専電子計算機センターの管理・運営(平成11、12、13年度)
- 都城高専電子計算機センターの管理・運営(平成9,10年度)
- 都城高専電子計算機センターの管理・運営(平成9,10年度)
- 都城高専電子計算機センタ-の管理・運営
- STDPを考慮した神経回路モデルによる情報表現方法(研究速報)
- テンポラルバックプロパゲーションを用いた自己学習可能なULRファジーコントローラ
- 運動領域サイズの検出が可能なMST野モデル
- ULRネットワークを用いたテンポーラルバックプロパゲーションに基づくファジィコントローラ
- 競合作用に基づく多方向運動検出ネットワーク
- 多方向の運動検出ネットワーク
- サルの脳における単純型細胞,複雑型細胞に基づく運動方向選択ネットワーク
- 増強学習に基づく適応性をもつULRファジーコントローラ
- A-2-8 速度情報を持つ多方向運動検出ネットワーク