アドホックネットワークにおける消費電力を考慮したデータ複製配置方法(アドホックネットワーク, <特集>ユビキタス社会におけるコラボレーションサービス)

概要

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アドホックネットワークでは, 移動体の移動にともない, ネットワークが頻繁に分断されるため, データの利用性が低下してしまう.この問題を解決するため, 移動体が他の移動体の持つデータの複製を作成することが有効である.しかし, 他の移動体が頻繁にアクセスするデータを持つ移動体は, 多くのデータを転送するため, 他の移動体より電力を多く消費してしまう.そこで本論文では, データの利用性の向上と移動体間の消費電力の均一化を目的として, 消費電力を考慮した2つの複製配置方法を提案する.1つめの方法では, 各移動体が, データへのアクセス頻度とネットワークに存在する各データの個数を考慮して複製を配置する.2つめの方法では, 電力残量の少ない移動体が電力を使い果たすことを防ぐため, 1つめの方法に加えて移動体の電力残量も考慮して複製を配置する.さらに本論文では, 提案方法の性能評価のためにシミュレーション実験を行い, その有効性を検証する.
一般社団法人情報処理学会の論文
2006-01-15