周波数選択板を用いた電波吸収体に関する基礎的検討(宇宙探査・計測及び一般)
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概要
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比較的薄型に製作することができる整合型電波吸収体は, 大きな吸収性能が得られ, 電波暗室で用いられるようなピラミッド型電波吸収体のように形状に突起がないために施工および景観等の点で船舶や建築物への適用が容易である。一方で, 整合型電波吸収体は電波吸収体表面で反射する電波と, 電波吸収体内に進入し金属板で反射され再び電波吸収体の外へ出てくる電波の位相整合により両波を相殺する原理を用いているため, 一般的には単一周波数対応で, 十分な吸収性能が得られる周波数帯域幅が狭い短所がある。本報告では, 電波を入射するとその透過特性に強い周波数依存性がある周波数選択板(FSS : Frequency Selective Surface)を電波吸収体内に挿入し, 周波数によって電波吸収体内の伝搬距離を変化させることにより, 薄さ, 形状等においては整合型電波吸収体の性質を保ちつつ, 複数周波数で吸収ピークをもつ電波吸収体を提案し, その一例としてC帯に対応するFSSを組み込んだ当該電波吸収体の設計例を示すものである。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-11-18
著者
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