学童期う蝕ハイリスク群の検出および永久歯う蝕予測に関する研究
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概要
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東京都内のF小学校および埼玉県内のN小学校を対象に歯科健診資群について,1学年時のう蝕状況から6学年時の永久歯う蝕の予測およびハイリスク群の検出を行い検討し,以下の結論を得た。1) 11歳時DMFT(11-DMFT)が3歯以下群を陰性としたスクリーニングテストのROCカーブに比べ11-DMFTの有無,6歳から11歳までのDMFTの増加数(6-11⊿DMFT)の有無について行ったスクリーニングテストの方が識別能力に優れていた。2)6歳時臼歯部のdmft(6-M-dmft)をスクリーニングの基準とし,6学年時の永久歯う蝕の有無について行ったスクリーニングテストでは5歯以上群がう蝕ハイリスク群となった。同様に6歳時dft (6-dft)を基準とした時も,5歯以上群がう蝕ハイリスク群となった。また,6学年時の永久歯う蝕の増加の有無についてのスクリーニングテストでも同様の結果となった。3)11-DMFTが4歯以上群を知るためのスクリーニングテストでは,6-M-dmft,6-dftとも6歯以上群がう蝕ハイリスク群となった。4) 11-DMFTを目的変数としたとき,危険率1%以下で有意な重回帰式を得た。5)6-11⊿DMFTを目的変数としたとき,危険率1%以下で有意な重回帰式が得られた。以上より1学年時のう蝕状況から6学年時のう蝕経験歯数,増加う蝕経験歯数の予測は十分可能であることが示唆された。
- 有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
- 1995-04-30
著者
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