脳血管障害片麻痺患者のH波, F波出現様式 : 神経症状, 運動機能との関係

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概要

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一側のみに障害を有する慢性期脳血管障害患者26例(男性12例, 女性14例), 平均年齢54.2±13.2歳を対象として, 刺激強度の増加にともなう上肢H波, F波の出現様式について検討した。健常者では刺激強度の増加にともないH波は出現せず, M波, F波が出現した。脳血管障害片麻痺患者のなかで筋緊張, 腱反射が亢進しており, 随意運動機能が低下している症例では, H波が高振幅で出現するためにF波は出現しにくく, 神経機能が正常域の症例はH波, F波の出現様式は健常者と同様な成績であった。H波, F波の出現様式は神経症状, なかでも筋緊張, 腱反射を反映するだけでなく, 随意運動機能の回復程度にも影響をうけるため, 将来的に理学療法領域における評価に用いることが可能であることが示唆された。
社団法人日本理学療法士協会の論文
1995-05-31

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