Schwartz-Jampel Syndromeの一症例に対する理学療法経過
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概要
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Schwartz-Jampel症候群は, 発達に伴い, 安静時においても筋収縮が持続するミオトニアにより関節拘縮が出現し, 運動の敏捷性を妨げる特異な症候群である。身辺自立に時間を要する反面, 筋力に関しては, 軽度低下のまま保たれる傾向にある。今回, 生後9ヵ月より13年間経過観察しえた女子のストレッチングを主体とした理学療法を通して, その有効性を確認し, 今後課題とされる運動障害を明確にする目的で検討した。その結果, 本症候群の臨床的特徴である両肘の屈曲拘縮・脊柱側弯の増悪を認めなかった。しかし, 学習のため長時間の坐位をとる青年期以降は, 両股・膝関節の屈曲拘縮が進行する傾向にあるため, 今後, 注意深い経過観察が必要であると考えられた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1994-11-30
著者
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